日本の原風景や文化を大切にする地域で丁寧な暮らしを!岐阜への移住ガイド

世界遺産の白川郷合掌造り集落に、清流長良川の鮎や本美濃紙…、日本の原風景や独自の文化が根強く生きる、岐阜県。自然の恩恵を身近に感じられる地域でありながら、名古屋・東京・大阪の大都市へのアクセスも良好です。
今回は、岐阜県の基本データをはじめ、医療や子育て支援など実際の暮らしに関わる公的制度など、岐阜の魅力をご紹介。「広々とした地域でのんびり暮らしたい、自然に囲まれて子育てをしたい、生活の利便性が良い地方都市へ引っ越したい…」とお考えの皆さん、必見ですよ!

岐阜県ってどんなところ?

岐阜県の人口は1,965,427人、世帯数は781,050世帯で、1世帯当たりの平均世帯人員は2.52人(令和3年7月1日現在)です。2015年の国政調査によると、一般世帯総数に占める単独世帯の割合は全国3位の25.9%と、一人暮らしが少ない都道府県と言えます。

所在地は、本州のほぼ真ん中に位置していて、関東・関西どちらへ向かうにも便利。名古屋駅まで電車で20分、そこから新幹線に乗り継げば岐阜-東京間は約2時間、岐阜-大阪間は1時間程度で移動できます。

自然環境にも恵まれていて、名水百選に選ばれた長良川など県内全域に清流が流れているほか、森林率は高知県に次いで全国第2位。水力エネルギーは全国1位、バイオマスエネルギーは全国2位と、自然エネルギーの供給量が全国最高水準です。また、自然条件を活かした農産物に富み、品質の良い食材は大都市圏でも評価を得ています。

観光地としても人気が高く、白川郷合掌造り集落に代表される歴史的建造物や本美濃紙などの文化遺産、アウトドアも盛んな自然環境などを求めて、毎年各地から多くの旅行者が訪れます。

県民性は行動的。ボランティア活動や旅行、スポーツを行う方がたくさんいらっしゃいます。外食好きな方も多く、人口当たりの飲食店数は全国一、飲食店での消費金額も全国トップクラスです。

(参照:岐阜県HP https://www.pref.gifu.lg.jp

岐阜県の地勢と気候

岐阜県の面積は10,621㎢と全国7位。県内北部の飛騨地方は、3,000m級の飛騨山脈をはじめ両白山地、飛騨高地など大部分が山地・山脈で、平地はわずか。一方、県内南部の美濃地方は、濃尾平野が広がるほか、木曽川、長良川、揖斐川の木曽三川が流れ込む海抜ゼロメートル地帯もあります。県内の中には平野から山岳地帯までが点在し、標高差が激しいのが特徴です。

気候は地域によって様々で、飛騨地方の大部分と美濃地方の一部は日本海岸気候区、美濃地方の大部分は太平洋岸気候区、飛騨地方と美濃地方の一部は内陸性気候区に属します。平均気温は、飛騨地域は12℃以下の所が多く、標高が高い所では8℃前後、美濃地方平野部では15℃前後です。美濃地方や飛騨地方南部では夏場に高温となる地域もあり、今年(令和3年)も多治見市では40℃以上を観測しました。このほか、山間部では降雨量・降雪量が多い地域もあります。

(参照:岐阜地方気象台https://www.data.jma.go.jp/gifu/

岐阜での暮らし

移住を考える際に大きなポイントとなるのが、実際の暮らしをイメージできるかということ。ここでは、岐阜での暮らしを支える医療・子育て・住居・仕事について解説していきます。

行き届いた医療体制で安心

県庁所在地でもある岐阜市は、人口あたりの病院数・病床数・医師数が東海地方で第一位。全県で見ても医療施設が多く、心強い医療体制となっています。また、「ぎふ救急ネット」という岐阜県救急災害医療情報システムが整備されていて、県内の病院・診療所、消防機関などをインターネットで結び、県民に情報を提供するとともに医療機関相互の連携に活用しています。

(ぎふ救急ネットhttps://www.qq.pref.gifu.lg.jp

保育環境・医療公助など手厚い子育て支援

子育てに関しては、県内の待機児童数は0人(令和3年4月1日現在)。「森のようちえん」という自然の中での幼児教育の取り組みも盛んで、多数の団体が活動しています。また、県内全市町村で、中学生までの子どもの医療費は公費負担のため無料。高校進学や大学進学への奨学金の制度も整っています。このほか、妊娠から育児に関する情報の提供や子育て支援団体の紹介をする「岐阜子育て応援団」とのポータルサイトや、仕事と子育ての両立を支援している企業を認定する制度などもあります。

(岐阜子育て応援団https://www3.pref.gifu.lg.jp/pref/kosodateoen/

三者三様の暮らしに合わせた住宅選び

新築を建てる、空き家に住む、賃貸住宅に入るなど、住宅の選択肢はさまざま。ご家族ごとに、暮らしに対する考え方の違いもあると思います。まずは賃貸で…と考えているのであれば、公社賃貸住宅という手も。岐阜県住宅供給公社が運営する賃貸住宅では、一定期間の入居を条件に数ヶ月分の家賃を無料とする制度や若者・新婚・子育てなど世帯要件に応じた家賃減額制度があります。この他、一定の水準をクリアした物件のみを紹介している賃貸物件の紹介サイト(あんしん住宅情報提供システも)なども、移住者の強い味方です。新築や中古で既存の建物を購入したいとの場合には、県内の広範囲を網羅している不動産情報や、市町村が公開している空き家情報(空き家バンク)をチェックしてみるのもいいですね。

(岐阜県内の空き家に関する情報https://www.pref.gifu.lg.jp/page/3584.html

移住者のための就労支援

生活していくために不可欠なのが、仕事。岐阜県では、豊かな自然環境を活かした林業・農業が盛んです。この2つの業種は、就労前体験や専門知識を高めるための講習を公的機関が実施していて、就労を支援するシステムが整っています。例えば、「農泊」といって、農家や古民家等に泊まり、その地域ならではの伝統的な生活体験と地元の人々との交流を楽しむ滞在型旅行のモデルケースも。実体験で仕事の魅力や大変さを感じてから就職の選択ができると好評です。林業・農業以外にも、伝統産業を学べる県立学校の配置や、後継者のいない事業所とのマッチングなど、岐阜ならではの仕事への就労を県が支援しています。この他、移住者のための就労支援サイトや相談窓口が用意されていて安心して職探しができるほか、起業支援も充実。どんな仕事に就きたいかという個々の要望に沿った就労支援が受けられます。

試しに「移住」してみる?

ここまで多角的に岐阜の魅力をお伝えしてきましたが、一見は百聞に如かず。移住を決めるその前に、実際に岐阜県へと足を運んで、生活を体験してみることをオススメします。岐阜県の公式移住・定住サイト「ふふふ岐阜」では、お試し住居を紹介しています。市町村が管理する移住体験住宅や、ゲストハウス、民泊など、その地域での生活や人々との交流が体験できる滞在施設が一覧になっています。

(ふふふ岐阜(お試し住居) https://www.gifu-iju.com/live/trial/

数あるお試し住居の中でも、筆者が注目したのは県南支部・本巣市にある「百笑宿場 couch(かうち)」。こちらは県の民泊事例集にも掲載されている、移住者による民泊施設です。couchでは、市外からの移住希望者や田舎暮らしに興味のある方を中心に受け入れていて、昔ながらの生活スタイルを楽しみながら、農業や林業などの職業も体験できます。オーナー自身が移住してきた方なので、移住に関する具体的な疑問を相談することができ、心強いですよ。

(百笑宿場 couch(かうち) https://www.couch-motosu.com

まとめ

豊かな自然に囲まれた岐阜県。共有エネルギーや観光、文化、就労、子育てなど、自然の恩恵は生活のあらゆる場面で垣間見ることができます。暮らしを支える公的支援が充実していて、生活のしやすさもバッチリ。民泊やゲストハウス、居住施設でお試し移住をしてみるのも楽しそうです。

参考サイト:
岐阜県民泊活用事例 https://www.pref.gifu.lg.jp/page/17639.html
公式移住・定住ポータルサイト ふふふ岐阜 https://www.gifu-iju.com
エエトコタント岐阜市 https://cool-gifucity.jp/live/reason/

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